もしも魔法使いがいて、願いを一つだけ叶えてくれるとしたら何を言う?
私がお願いすることは決まっています。どうにもならない癖毛をサラサラのストレートヘアにしてください!
この世に生まれ出て半世紀以上が経ちました。幼児期の私はこんなヘアスタイル。天パだった父の髪質が遺伝したので、いつもショートカットでした。クリンクリンなら可愛いのだけど、毛先が四方八方に撥ねる困った癖毛だからです。
時は流れて小学生のころ。やはりショートカットで、これ以上伸ばすと裾が広がりました。
さらに時は流れて高校生。あこがれのロングヘアにしましたが、ツインテールでこんなに広がっています。結ばなかったら火山の噴火状態でしょう。
大学1年のときお小遣いを持って、ファッション誌のananで見た青山の美容室に行きました。ヘアデザインの革命児と呼ばれた伊藤五郎がオープンしたアトリエGOROです。
「癖毛なんだから、いっそもっとパーマをかけたほうがいいよ」と言われ、五郎さん自らが手掛けてくれたヘアスタイルは・・・、写真が残っていたとしても絶対に載せられません。
生まれて初めてできたボーイフレンドに言われた言葉は大ショックでした。
「何、そのインモーみたいな頭」
すぐにパーマを落としに行って、それからはずっとショートカットでした。膨らんでしまう髪をドライヤーで必死にブローして、爆発しないように抑えています。
大学4年のころには、進化したシャンプ―の力とクルクルドライヤーの力を借りて、ふんわりとしたヘアスタイル。でもこの写真を撮ったのは晩秋で空気が乾燥していたから、広がっていないだけかもしれません。
これは23歳ぐらいかな。また伸ばしはじめて、毎日ホットカーラーでセットしていた時期です。でも潮風を浴びたらこの通りで、癖毛はどうにもなりませんでした。
てなわけで23歳までの若かりし日々の写真を並べてしまいました。でもこのブログはオーガニック&ノンケミカル美容のレビューブログなんですから、日記になっちゃいけませんね。
癖毛と戦うため、薬剤入りシャンプーやら矯正パーマ、ヘアアイロン等で髪を傷めつけてきた半生を振り返ると、同じ悩みを持つ若い方々にお伝えすべきことがあります。
大切な髪が抜けて薄くならないよう、ヘアケアは薬剤に気をつけてください!
ポリマーの入った癖を抑えるシャンプーには要注意。その時は良くても、毛穴から新しく生えてくる毛を細く弱くして、気付いたときには髪が薄くなっています。
界面活性剤やシリコンは一概に悪いとは言えませんが、私は安心安全な原料で作られている純石鹸で洗髪するようになり、排水溝には抜け毛が溜まらなくなりました。
純石鹸
JIS(日本工業規格)では、成分が純石鹸分(脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウム)が98%以上を占めるものを言います。あとの2%は製造過程で生まれる不純物となります。
天然の油脂を、水酸化ナトリウムを使って加水分解することで得られた脂肪酸ナトリウムは「石けん素地」、脂肪酸カリウムは「石けんカリ素地」と呼ばれています。
歳をとると癖は直るどころか、もっとアホ毛が出てきますが、まずは髪を増やして健康にしてからです。禿げちゃったら元も子もないですからね。なので今はせっせとバージンヘアに戻すための我慢のとき。ナチュラルを心がけています。
下の写真は、出張先のホテルで撮ったもの。洗髪してドライヤーで乾かした時点で、なんとかここまで漕ぎつけました。もちろん湿度の高い日は、あっという間にアホ毛が復活しますけれどね(笑)
純石鹸での洗髪方法は、こちらに詳しくまとめました。私はサボン・ド・マルセイユ、アレッポの石けん、アルガン石けん、ナーブルスソープと試してきましたが、髪質によって人それぞれ。
最初はゴワゴワでキシキシだったのが幾分マシになり、手ぐしが通るようになって、落ちつくまでは半年かかりますから、あきらめず気長に試していくことをお勧めします。
毛先まで健康になった今は純石けんだけでなく、市販のシャンプーでも安心安全が確認できたら、トライして効果を確かめるようになりました。育毛効果を期待してのことです。ホルモンバランスの影響で、年齢とともに髪は細く減少していくもの。育毛を考えた専門ブランドの無添加シャンプーも必要な時期がきっときますよ。